くる日

自転車かカレーの日記 つぶやきもやってます@kurubimiru 

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久坂部羊『廃用身』

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読み終えた本を記事にするのを惰っていました。
一ヶ月前程に読み終えた小説です。

あらすじは、省きますがある意味すごい小説でした。
前半は、小説っぽさがなくデイケアに関する入門書のような内容。
読みやすく、自然にある方向にひっぱられる感じがします。
後半からは、これまた変わったルポタージュ風になります。
ある方向にひっぱられた感じがニュートラル戻ります。
前半後半を合わせてあら不思議、面白い小説になってるのです。

小説としても楽しめますが、老人介護の問題の勉強になります。
読み方によっては、老人介護の問題提起の方が小説としての楽しみより重要に思えます。
著者が小説を通して訴えかけてるのでしょうか。
そうすると、この小説の主人公と重なります。

この著者の他の作品『破裂』も面白かったです(安治川隧道の記事あり)。
まだ『無痛』は積読状態で、ひそかな楽しみにしています。


  1. 2009/09/03(木) 17:15:49|
  2. ミステリー
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乃南アサ 『しゃぼん玉』


この前に読んだ高村薫の小説の解説に、
乃南アサが日本推理サスペンス大賞の第一回優秀作になってると知りました。
まだ読んだ事のない作家なので、一度読んでみようと思いました。
優秀作になった小説より、より新しいこの小説を選びました。

内容はやや荒くれた青年が、偶然ある村に入り老婆と出会い心を通わせて行く物語。

主人公の青年の魅力などはありません。
あえて、主人公に幅がなく奥もない感じで書かれています。
これが、どうも物語を作るにあたって造られた人物になっていて、
物語に入っていけません。
悪い人物が主人公の場合、やはり心に奥行きがある方が物語に入っていけます。
この小説の場合、普通の悪い人物が主人公なので、
悪い人物の見本のような感じで逆にこういうのはいないだろって思ってしまいます。
たとえば、不良を追放しようという、
自治体が作ったビデオに出ている不良のような感じ。
わかりにくいですか。

あと、いい感じの田舎の村が舞台ですが、
風景描写を読んでもあまりイメージが浮かんできません。

この物語はもっと凝縮して短編小説のほうが良い感じになったように思えます。

大口を叩いてますが、このブログはあまり人に見られていないから言えること。

乃南アサの小説は、刑事物が面白そうなので間をあけてまた読んでみたいと思います。



  1. 2009/07/17(金) 17:54:49|
  2. ミステリー
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高村 薫  『黄金を抱いて翔べ』



買ってから、楽しみにして少し寝かせていた本です。

高村薫の小説は「マークスの山」「照柿」「李歐」の3冊を読んでました。
この3冊がどれも充実した読書ができたので、次に読む小説も期待が膨らんでいました。

読んでみて、期待通り以上の面白さがあった小説でした。

銀行から金塊を盗むという目的に向かって進んでいく内容ですが、
そこまで行くのがどれだけ大変か。

高村薫の小説の魅力はストーリーもさることながら、
登場人物の背負っている重さや、
静物描写や風景描写に惹かれます。

特に描写。
読んでいて頭に半分も絵がかけないような細かな描写でも、
何故か読んでいてわくわくしてきます。

今回の小説の舞台に私が高校生の頃に行動範囲だった、
JR吹田駅周辺が出てきます。

自分が知っている場所の風景描写を読んでいると、
楽しさ倍増です。

吹田とは別の舞台である中之島周辺は、
地図を確認しながら小説を読むと面白さが増します。
ただ20年くらい前の設定なので、
今の地図では確認できない施設も出てきます。

近々、この小説の舞台を自転車で巡ってみるつもりです。




  1. 2009/07/10(金) 13:17:50|
  2. ミステリー
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小路 幸也   『東京バンドワゴン』

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ミステリーの要素も含まれた家族小説です。

解説に「日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!」
と書かれています。
これに乗せられて読んでみました。

結果的に言うと、それほど面白い小説ではありませんでした。
美男美女、気が利く子ども達など出てくる登場人物が出来過ぎてきて、
なんとなくむず痒い感じが。
ほぼ悪い人間が出てこないので、
ほんわか温かい感じが好きな人には好きになるかも知れません。

ミステリー的には大きな期待を持ってはいけません。
ともかく温かい感じです。

「LOVE」というストレートな言葉に身を構えてしまう私にとっては、
少し合わない小説でした。
家族小説にはもう少し歪んだものに期待してしまうからでしょう。
歪んだものから見えるチラッとした光に心を擽られます。



  1. 2009/06/30(火) 17:32:05|
  2. ミステリー
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ジェフリー・ディーヴァー 『コフィン・ダンサー』

20090619234403


リンカーン・ライムのシリーズ第二弾です。

第一弾のボーン・コレクターを読んでおいた方がこの本をさらに楽しめると思います。

もう何を書いてよいのか分からないくらいに、
色んなものが積み込まれいて面白い小説でした。
何度も何度も物語に欺かれます。
読んでいて思わず感嘆を声に出してしまうことも幾度か。
このシリーズがまだまだ続くのが、
残りの人生楽しみでなりません。

読み終えすぐ興奮が醒めやらず状態なので話半分でお願いします。

このシリーズの文庫のカバーデザインが気に入っています。

第三弾のエンプティー・チェア。
今これも、手元にありますがデザインが渋い。
すぐに読みたいところですが、
しばらく間を置いて楽しみを先にとっておこうと思います。

良い小説ほど感想を書くのが難しいと、
思わされるのを知りました。
というか書きたい事がありすぎで、
まとめられないだけなんですけど。

  1. 2009/06/19(金) 23:44:06|
  2. ミステリー
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